命をもとに考えてほしい

「環境教育」研究部会主催の公開研究講座が8月21日に開催されました。講師は浅田正文、眞理子さんご夫妻。お二人は東京から福島・都路村(現田村市・福島第1原発から西25km)へIターンし、自然農による、ほぼ自給自足の生活という、第2の人生を始めていました。それがあの原発事故、知人の好意で金沢の地へ避難を余儀なくされました。すでに2年半が経過、その間昨年の衆院選、今年7月の参院選の結果からも「フクシマの風化」を見せつけられた、福島地元でもマラソンやウオーキング大会などの屋外イベントが盛んに開催され、安全宣言がされるようになったと報告されました。

138asada1時々帰る福島、自宅の除染の様子を記録されています。豊かな生物を育んでいた表土がはがされ、川砂がひかれた。その表土は袋詰めされ、道路沿いに積み上がっているが、時間の経過したものはもう雑草に覆われている。しかも放射線量(自宅周辺3,4μs、金沢の60倍)は行政が言うほど下がらないのが現状だ。浅田さんはこの状態では、自由に出入りできても住むことはできない、あきらめている。現地では本当のことは口に出しにくいが、多くの人はやはり帰れないと思っている、と言われます。

最後に、眞理子さんが子どもたちの作文を紹介、社会は構成する一人ひとりの意識と行動でつくられる、目先の豊かさばかりを求める経済優先の象徴的なものが原発だと思う。正文さんは学校の先生が多いと思うが、子どもたちには「命をもとにして考えれば、方向は見えてくる」一人ひとりが自分で考えるよう、伝えてほしいとまとめられました。

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