環境教育フィールドワーク(美川安産川はりんこの池)

岸田首相 給付型奨学金対象拡大

政府の教育未来創造会議は大学生を援助する高等教育の修学支援制度について、従来の学生に加え中間層の理工系学生や多子世帯への対象を拡大する提言をまとめた。

大学に進学する高校生の半数近くが奨学金などの制度を利用しているが、現行の給付型奨学金の資格に該当する生徒は各高校に数名しかいない状況であり、卒業後の返済の負担が問題となっている。

総研では石川県内の自治体に調査を行っており、19のうち14自治体が独自の奨学金制度を持っている。そのうち3市3町は大学進学への制度があり加賀市は給付型も設けている。金沢市は新たに返還支援の企業に対する助成制度を予算化した。「子どもの学びの保障」について就学援助制度の受給状況なども経年比較を行っている。(詳細や他の内容については次をクリック)

石川県地方自治体における教育予算等調査結果

「子どものころ戦争があった」

平和教育研究部会では小松市の湯浅治男さんからお話を伺った。湯浅さんは1932年に生まれ今年90歳になられるが、13歳の8月に終戦を迎えた。小松からも富山や福井の空襲での爆弾の投下や真っ赤になった空を見ることができた。爆撃機は白山の上空を通過するため、落下兵への竹やりを準備していたが小松基地から離陸する戦闘機は迎撃でなく避難のためであったことを後から知った。近所の子が小松基地にグライダーの訓練に行っていたが、京都の山から大阪湾の敵艦に突っ込むためであった。戦争が終わり学校が変わってしまったことに、これまで教えられてきたことに騙された思いで反発していた。高校の定時制の生徒が書いた「疑えよ諸君」という張り紙を見て、先生も同じだったのかという気持ちに変わった。上の兄は大学生の時に海軍の戸塚に軍医として召集された。終戦後は小松で医療に携わっており福井地震のときには救援にも行っていた。数年後に結核を患い抗生物質が手に入らず母と共に命を失った。戦争によって本人や周りの人たち多くの人の運命が変えられてしまった。当時の貴重な話を聞くことができたが、このような経験を残していくことは喫緊の課題である。

公正な教科書採択をもとめる市民集会

1月15日(土)石川県教育会館を中心に小松・加賀の3会場を結ぶオンライン集会を行いました。今年度から中学生は改訂後の新しい教科書を使用しています。育鵬社の歴史教科書は先生からの評価が低く全国では21から6地区に激減し1%の採択になりました。石川県では金沢・小松・加賀市が調査結果を覆し採択しました。集会では使っている先生の声を聞きました。小松市からは「他社の歴史教科書では、世界の文明や宗教から始まった後に日本の歴史を平安時代まで学ぶことになっている。育鵬社ではまず日本の縄文時代までを取り上げてから並列して世界史を学ぶが年代が前後しページ数も多いため定期テストでは苦労する。人物や用語の羅列が多く多面的・多角的に考察できる資料が少なく論議が深まらない。」加賀市からは複数の発言があり、支援学級の先生からは「公民の教科書にはワークがなく、他社のものを使っているが育鵬社の教科書では子どもたちは学びづらく、教科書もワークと同じものが必要となった。」金沢やオンライン参加者からの意見も多く出され、育鵬社の教科書での学びづらさがわかり、次回の採択では全国的に広がっている会議の公開を求め採択での過程や発言が明らかになるように取り組んでいきます。

 

 

「石川県評価問題」廃止を申し入れ

今年5月に行われた全国学力・学習調査(小6・中3)において、石川県は国語と算数・数学の全4教科が全国1位となった。しかし、そのための事前学習として小5と中2に対し12月と2月に石川県独自の評価問題を準備して各学校で取り組んでいる。本調査と事前の計3回のテストは子どもたちの大きな負担となっている。全国上位の成績を維持するため、市町や学校ごとの結果も出されるため、先生方も必死にならざるを得ない。苦手な子にとっては苦痛であり学校が嫌になりかねない。本来の調査の目的である授業改善のためであれば、全員でなく一部の抽出調査で十分であり、事前の対策など過度の競争は生まれない。

いしかわ教育総研は「全国学力・学習調査及び県評価問題の廃止を求める声明」を出し、声明文を石川県教育委員会に渡した。

全国学力・学習調査及び県評価問題の廃止を求める声明文(クリック)

能登町教育委員会を訪問

教育政策部会を中心に能登町に行ってきました。教育長から現状や重点施策などの説明を受けました。2005年に能都・内浦・柳田3町村が合併して能登町となりました。学校は統廃合が行われ、今は小学校5校に467人、中学校4校に282人が学んでいます。特記すべき施策として「海洋教育の推進」があり、小木小では特例校として「里海科」の新設が認定され、「海に親しむ、知る、守る、利用する」内容の授業が5・6年生で行われています。地域にある複数の専門機関や施設と連携して活動しており、他校でも総合で5時間以上取り組んでいます。

訪問のきっかけとなったのは、能登高校への県外からの留学生の新聞記事でした。町にある高校存続のための「能登高校魅力化プロジェクト」について、能登町ふるさと振興課地域戦略推進室から説明を聞きました。高校と町が連携、地域貢献を図っており、「能登高校を応援する会」では高校生に給付型奨学金など7つの補助メニューが設けられています。「地域産業学」や「鳳雛ゼミ」では地域連携プロジェクトや地域課題への取り組みを行っています。「まちなか鳳雛塾」は、旧公民館を改装して部活後の高校生から地元の小学生までが学べる場となっています。

その後、海洋教育とも連携する金沢大学の能登海洋水産センターを見学しました。旧ホテル跡地に能登町が建設し大学に無償で貸しており、魚類養殖の研究を行って町を学生と水産で活性化したいとしています。サクラマスやトラフグの薬を使わない養殖技術の開発に取り組んでいました。

フリースクールを見学

金沢市にあるLYHTYsckool-IRORI-を訪問しました。小学生から高校生までが通ってきています。学習の他にも音楽や野外の活動などもしており、最近ではパソコンを使ったイラストの彩色体験も取り入れたそうです。訪ねた日は子どもたちは玄関前での野菜のプランター栽培に取り組んでいました。

学校では市の施設と同じように出席としていますが、民間のため費用の負担があります。これからは多様な学びのための支援が求められます。総研では県内の自治体に教育予算等の調査を毎年行ってきましたが、昨年から「子どもの学びの保障」の中に不登校児童生徒への施策や教育機会確保等の措置についての項目を加えました。子どもたちに求められる施策についての提言を発信していきたいと思います。

NHK「第二能登丸のそうなん」放送

平和教育部会の角三外弘研究員からの次のお知らせがありました。

NHKテレビ(金沢局)が「能登と戦争」を取りあげます。放送予定日などは次のようになっています。

8月12日(木)18:30のニュースで5~6分

①富来沖に停泊していた輸送船が潜水艦の魚雷攻撃で沈没した事件

②敗戦直後の七尾湾での第二能登丸の触雷事件

すでにWEBで番組と同内容のものが公開されています。下記のサイトです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210804/k10013175771000.html

*七尾市の平和展が8月3日~13日まで、七尾駅前パトリア4Fフォーラム七尾で開催されます。紙芝居「第二能登丸のそうなん」も展示されます(4,8,9,11日はフォーラム七尾の休館日のため、展示も休み)。

以下は放送内容の説明です。

富来沖で輸送船が魚雷攻撃を受けて沈没した事件について

 1945(昭和20)年6月12日、富来沖に停泊していた輸送艦4隻(謙譲丸、陽山丸、瑞興丸、咸鏡丸)のうち、咸鏡丸を除く3隻がアメリカの潜水艦2隻による魚雷攻撃を受けて沈没した。輸送艦の乗組員30人が犠牲になった。アメリカの潜水艦は、太平洋戦争開戦後から太平洋側へ入ってきていたが、1945年になると日本海側の港湾へ物資へ運ぶ船をねらって潜水艦による魚雷攻撃をする。その一例が富来の事件であった。日本海軍はアメリカの潜水艦が日本海へ侵入するのを防ぐために、1945年3月に、日本海の入口にあたる対馬海峡に機雷堰を敷設し、何重もの阻止線を作った。しかし、アメリカの潜水艦は機雷堰をかいくぐって日本海へ侵入した。

日本周辺の日本軍とアメリカ軍の機雷敷設

1 日本軍の機雷は繋留・触発機雷

 1941年11月から日本軍は海域や港湾の防備のために機雷を敷設した。日本軍が敷設したのは海底の繋維機(アンカー)から繋維索(ワイヤ)で繋がる繋留(繋維)機雷である。触発機雷といわれ、船で敷設したものである。

2 米軍投下の沈底・感応機雷 

いっぽう、米軍が日本周辺に機雷を敷設したのは1945年3月以降であり、瀬戸内海と関門海峡が多い。アメリカ軍は、機雷投下を「飢餓作戦」と呼んだ。中国や南方から日本国内へ物資が入るのを止めるのがねらいであった。そのために、関門海峡や瀬戸内海に艦船を入れないように機雷を敷設したのである。米軍は飛行機からパラシュートをつけて投下し海底に沈めた(沈底機雷)。機雷は磁力や音響を感知して浮上し艦船を爆発させるのである。感応機雷とも呼ばれるゆえんである。こうした方法で米軍は、関門海峡や瀬戸内海に集中的に機雷を敷設した。

3 瀬戸内海から日本海側の港湾へ 米軍の機雷投下作戦

 瀬戸内海が封鎖されると、艦船は日本海側へ向かわざるを得ない。敦賀(福井県)や七尾、伏木、新潟、酒田、船川(秋田県)などの港湾に機雷が敷設されるのである。 いっぽう日本軍が米軍の艦船の侵入を防ぐために機雷を敷設したのは主に太平洋側である。米軍は太平洋側から攻撃すると考えていたからであろう(左の米軍と日本軍の機雷敷設地図を参照)。1945年になると日本海にも米潜水艦が侵入するようになり、対馬海峡に機雷堰を敷設する。しかし、アメリカの潜水艦はその機雷をくぐって対馬海峡から日本海へ侵入し、富来の輸送船事故などが起きている。

 

 

石川県教育予算説明会

本年度の教育予算について県教委の松田次長より説明を受けた後、質問や意見交換を行いました。ポイントにもあげられている「GIGAスクール構想の実現による学びの質の向上」では教員のICT活用指導力は新たなことで負担も大きく、研修センターのサポート課の設置やサポーターの派遣の充実を求めました。個人情報や子どもたちの目の健康を心配する声もあることに対し文科省から3月12日付での活用のルールや配慮事項が紹介されました。教職員の多忙化改善に向けた取り組みについて、時間外勤務を減らすことのひずみも見られ変形労働時間制の導入などでなく35人学級や定数の改善など根本的な業務削減が必要という意見がでました。これまでの3年間の取り組みを総括することと新たな運動部活動の地域移行に向けたモデル校についての説明がありました。

教科書展示会に自由社歴史教科書

6月24日まで県内の各自治体で来年度使用する(現在使用している)教科書の展示が行われています。

自由社の歴史教科書は2019年の検定で405の欠陥箇所が指摘され不合格となったため昨年の教科書採択には加わっておらず、翌年の再申請で83か所の指摘を修正し今年の3月に合格となったものである。横浜市などは中学校の歴史教科書についてあらためて採択を行うとのことである。

写真は金沢市の教育プラザ富樫

 

進学希望の高校生3割以上が奨学金を予約

高校から進学を希望する保護者への奨学金等の説明会がありました。

教育費の現状として2019年の大学生協調査では、最も高いケースで私立・自宅外生は受験入学時に220万円、進学後の授業料と生活費等あわせて私立下宿生は1年間で250万円かかっており、家庭から170万円を支出しています。

奨学金を利用する場合、一般的な日本学生支援機構(旧育英会)の第2種奨学金(利息負担)では、最も低額の月2万円での返還は月8千円余りで10年かかり、月8万円では金額も年数も倍になるので40歳過ぎまで毎月1万6千円を返し続けなければなりません。

奨学金は採用されて振り込まれるのが5月以降になるので、受験や入学までの費用は別に準備する必要があり、教育ローンを借りることができます。融資額100万円の場合は、5年で毎月17,700円を返済することになります。奨学金は本人が、教育ローンは保護者が返還することになります。

昨年4月から「高等教育の無償化」①授業料等減免制度②給付型奨学金拡充が導入されました。

ある進学校では昨年の3年生の約1/3が奨学金を予約していました。新制度に該当する生徒は数名だったようです。

奨学金と教育ローンの詳細は右をクリック 奨学金手引

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