この教材でどう評価する?

5月21日、「子どもと教育を考える加賀市民の会」(以下:加賀市民の会)が主催する学習会に教育総研から事務局が参加しました。加賀市民の会は中学校社会科に育鵬社教科書が不透明な形で採択されたことを契機に、精力的に学習会を続けています。この日は2回目の「道徳教育について考える集い」。まずは会員の酒井さんが「人気教材」とされる、小学校3.4年生教材「ブラッドレーのせい求書」で模擬授業、参加者約50名に3年生のつもりで発言を求めました。文科省「わたしたちの道徳」でも「家族の協力」の分野に入っているもので、どのような意図をもった教材なのかが議論の中で見えてきました。今回の教科書検定ではこの「家族」の扱いが1つの焦点になっており、その意味で興味深い話題提供でした。
次は教科化で大きな問題となる「評価」です。共同代表の東野さんから、文科省によれば数値評価はせず、文章表記としているが、「子どもの道徳性を育むため」、「肯定的な評価」「子ども自身が納得できる評価」を求めており、教育現場では戸惑いが広がることは容易に予想されると指摘されました。基本とされる「道徳性の基準」が確立されていない中で、どう評価するのか、さらなる議論の必要性を感じました。大変有意義な学習会でした。

  

 

安倍「教育再生」に挑む

4月14日に第1回事務局会を開催し、2017年度の「いしかわ教育総研」が始動しました。今、教育は第1次安倍政権による「改正教育基本法」(2006年)の意図が、教科書や教育課程に具体化され始め、特に今年度は道徳の教科化に伴う、小学校教科書採択がなされることから、その対応を研究課題としていきます。平和・環境教育ではフィールドワークや公開講座を開催し、身近な所に視点を当てた実践が教育現場で取り組まれるよう、提言を引き続き行っていきます。
認知度も少しずつ高まっていますが、さらに組合員やさらに市民への発信力を高めるようマスコミへの働きかけも強めていきます(17.4.8図書館司書報道・北陸中日新聞)。今年度は新しく4名の研究員を委嘱し、事務局として決意を新たにしたところです。写真は田村所長と3部会の事務局長・事務局次長。      
  1704 図書館司書報道(PDF)

 

 

 

育鵬社、小学校道徳教科書には参入せず

    3月26日、市民団体「こども☆未来☆教科書@かなざわ」(略称・こみきょー)が主催する、「《道徳の教科化》って何?」が、約40名の参加で開催されました。団体発足以来2回目となるこの学習会、おりしも道徳の教科化に伴い、8出版社が文科省検定合格との報道がなされた直後となりました。

    集会ではまず、教育現場で道徳の授業状況として、使用されている副読本には、県の地域教材もあり、文科省発行「私たちの道徳」の使用がここまで特別に強制されるような状況にはなかったことが報告されました。話題提供のDVD視聴し、その中で来年度採択の小学校道徳教科書には育鵬社が参入しないことが明らかにされました。

    参加者からの意見交換がなされ、現場教職員からは、教科書ができると使用に縛りがでてくることを懸念している。教科になると評価を課せられ、多様な考え方が認められなくなる、子どもたちも本音を言わなくなるのではないか懸念される。等々が出されました。

   まとめに立った、田村共同代表は、教科書は本来学問体系に基づいて作られるものだが、道徳は学問体系には基づかず、恣意的に作られるということに危険を感ずる。韓国では民衆の力で朴政権を打倒し、国定歴史教科書への政治介入も撤回させた。今後私たちもどれだけ言論の力で変えていけるかが問われている、とまとめられました。

 

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