「ヒロシマを語り継ぐ」すさまじい被爆体験

6月15日、今年度はじめての公開研究講座を開催しました。会場は加賀市、午前中は山中温泉医療センター周辺でフィールドワークを開催、案内人は地元加賀市9条の会・佐藤公男さん。この地はかつての山中海軍病院、当時の海軍旗の掲揚塔も現存し、近くの源氏山には傷病兵を避難させるために終戦直前に掘られた防空壕が残されています。出入り口が狭くなっているものの、手彫りの通路を過ぎると、内壁がモルタル塗りのかなり広い空間、手術室とも言われるが、佐藤さんによれば実際に使われたかどうかは定かではないとのことです。いずれにしても貴重な戦争遺跡、平和を語り継ぐ上で貴重、保存に努めていきたいと語られました。

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午後は公開講座、前半は現場からの実践報告、平和教育が難しくなっていると言われる中で、劇とインパクトのある絵を使った伊藤邦夫さんの実践が紹介されました。持ち込まれた福井空襲体験者の聞き取りから、描かれたという巨大な絵は説得力を持ったものであり、伊藤さんにお願いすればお貸し戴けるとのことでした。

講演は加賀市山代在住の西藤康広さん、西藤さんは疎開先から原爆投下後10日目に市内に戻り、被爆された。その時の光景はすさまじいものであったと言われます。その後、自らも体調異変を感じるようになったが、忘れたいとの意識から被爆者であることは隠し続けました。しかし、身内の不幸が続き、子どもにも先立たれたことが、自らの被爆が原因と考えるようになり、05年に朗読劇「ここ子たちの夏」を見たことが、封印を解かれたきっかけとのことです。西藤さんは現政権の動向を懸念され、2度と戦争は起こしてほしくないし、言えるときに言っておきたいと力強く語られました。146 加賀2

146 加賀1教育総研では、被爆体験された方のお話を聞く機会は少なくなっており、今回の貴重な証言は小松市の映像集団こまつ・本瑞昭さんにDVD化をお願いしています。

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