不条理な政治に対峙して

3月15日、中央総研はシンポジウム「ようこそ希望者社会へ」を開催しました。いしかわ教育総研からは事務局員・梶川修さんが参加しました。このシンポジウムは中央総研が2014年4月から発足させた「希望社会研究委員会」での研究協議の中間報告を兼ねたもの、とのこと。以下はその参加報告です。

 シンポジウムの始まりは、あの紫色の髪をしてTVに登場する浜矩子氏がなんと白雪姫役、キツネ目の山口二郎氏がこびとに扮した衝撃の寸劇でスタートした。寸劇は山口氏自身のオリジナル作品という。7人の小人たちが多くの「壁」に阻まれながらも希望社会に向けて立ち向かっていくという他愛もないストーリーであったが出演者のド素人さが妙に受けていたようだ。

1503総研シンポ「希望社会」、その対極にあるのは、「絶望社会」であろう。まさしく今の日本が直面しているこの社会そのものである。経済的、社会的格差の拡大、非正規雇用の実態、高齢化社会、福祉の切り捨て、軍備の拡張、周辺諸国との軋轢、教育の点数化、どれをとっても社会の閉塞感は「絶望社会」を想起させる。これらの実態は、これまで再三指摘されてきたが、ではどうすればその「絶望社会」から脱して「希望社会」へ向かうことができるのかという提案はあまりない。
このシンポジウムでは、参加者がそれぞれの専門の立場から未来への指針を提供する試みであったと思う。フロアーからの問題提起も数多くあり、大変有意義な会であった。『教育と文化』(教育総研)78号に詳しい対談が掲載されている。参照願いたい。(梶川 修)

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