バイオマスタウン真庭の先見性に感動

ベストセラーになった「里山資本主義」(藻谷浩介、NHK広島取材班)で紹介され、一躍有名になった岡山県真庭市へ視察に行きました。真庭市は2005年に9町村が合併、岡山県最大の面積を有するものの、人口は5万弱、市域の79%を森林面積が占めています。今ここで、注目のエネルギー革命が起きているというわけです。視察には、山口白山市議と白山市鶴来地区で木質バイオマスの研究を始めている角永、中島の若い2人、教育総研から谷内環境教育部会長と事務局・古河の5名、片道車で5時間余の日帰り強行軍で参加してきました。

145 maniwa1145 maniwa3視察は真庭観光連盟が主催、この日5月20日は個人視察を受け入れる日であり、全国から30名が集まってきていました。市の中心地、勝山地区で城下町の面影を残す町並みを見学した後、いよいよ本で紹介された建築材メーカーの銘建工業へ。ここは集成材のトップメーカーですが、その製材過程で出てくる木くずを徹底的に有効利用しています。その1つがバイオマス発電、これで工場が使用する電気を賄い、さらに木質ペレットを製造、消費ルートとして個人のペレットストーブだけでなく、市内農業用ハウスのボイラー、プールや庁舎にもボイラーを導入し、行政も後押ししています。木くずに至るまで、まったく無駄にしない姿勢には感動すら覚えます。

次の視察地は真庭バイオマス集積基地、市内木材関連事業者の共同出資で2008年度に建設。未利用木材や製材所で発生する端材、樹皮を有効利用することを目的としています。現在は主に製紙会社と契約してチップ材を作っています。視察中にも軽トラでヒノキの端材が持ち込まれている光景を目にし、お聞きすると1車で2000円くらいにはなる、とのことでした。普通なら放置されるものもこうして有効利用がなされています。

145 maniwa4145 maniwa9最後は真庭市役所本庁舎、2011年に開庁されたもので、なんといっても目を引くのは、玄関先を取り巻く、バスターミナルです。すべて市内産に木材で作られ、柱は60年物のヒノキ、庁舎にも木材がふんだんに使われています。さらに冷暖房は完全バイオマスボイラーでチップとペレットが併用されています。バイオマスタウン真庭は資源を市域循環型に集約していくという構想。視察した感想、白山市民が多いのですが、「これほどのことができるのなら、白山市もまだまだ発展が望める」との共通した認識を持って帰ってきました。

写真上2枚、視察する参加者。下4枚、銘建工業のペレット製造、バイオマス発電。集積基地と市役所庁舎のバスターミナル。

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