教科書問題で市民団体、金沢でも発足

 1月22日、金沢市で市民団体「こども☆未来☆教科書@かなざわ」が80名の参加で発足総会を開催しました。一昨年夏に金沢市教育委員会が育鵬社の中学校歴史教科書を採択、しかも、この教科書は自らが任命した採択委員会でも評価は低く、その採択経過がきわめて公正さを欠いていたことから、教育総研も抗議の申し入れを行ってきました。県内ではこの教科書が採択された加賀市、小松市で、すでに教科書を考える市民団体が発足しており、金沢での発足が待たれていました。
 総会に先立ち、教育総研部会長・半沢英一さんが講演に立ち、この中学校歴史教科書がいかに史実と歴史学の成果を無視し、幼稚な自画自賛に引きこもったテキストであることを具体的な事例を挙げて指摘されました。総会では基本方針や会則を承認し、共同代表6名が紹介され、挨拶に立った金沢大学・小林信介さんは「憲法の定める教育を受けさせる義務に無関心であってはならない。この会は歴史教科書にとどまらず、様々な教科書も取り上げていきたい」との決意が述べられました。また、教育総研にも挨拶が求められ、事務局長・古河から県内各地の取り組みの連携を図る役割を担うことをお伝えしました。団体は今後の活動として、学習会、宣伝活動、教育委員会の傍聴行動等をおこなっていくこととしており、当面、2017年度が小学校の道徳教科書の採択を迎えることから、3月に道徳問題の学習会を予定しています。

  

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