この教材でどう評価する?

5月21日、「子どもと教育を考える加賀市民の会」(以下:加賀市民の会)が主催する学習会に教育総研から事務局が参加しました。加賀市民の会は中学校社会科に育鵬社教科書が不透明な形で採択されたことを契機に、精力的に学習会を続けています。この日は2回目の「道徳教育について考える集い」。まずは会員の酒井さんが「人気教材」とされる、小学校3.4年生教材「ブラッドレーのせい求書」で模擬授業、参加者約50名に3年生のつもりで発言を求めました。文科省「わたしたちの道徳」でも「家族の協力」の分野に入っているもので、どのような意図をもった教材なのかが議論の中で見えてきました。今回の教科書検定ではこの「家族」の扱いが1つの焦点になっており、その意味で興味深い話題提供でした。
次は教科化で大きな問題となる「評価」です。共同代表の東野さんから、文科省によれば数値評価はせず、文章表記としているが、「子どもの道徳性を育むため」、「肯定的な評価」「子ども自身が納得できる評価」を求めており、教育現場では戸惑いが広がることは容易に予想されると指摘されました。基本とされる「道徳性の基準」が確立されていない中で、どう評価するのか、さらなる議論の必要性を感じました。大変有意義な学習会でした。

  

 

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