能登半島は地震が作り出した隆起地形

 環境教育部会が主催する公開研究講座が、8月17日志賀町富来活性化センターで開催されました。
 午後の講演会に先立ち、午前中は現地フィールドワークを部会長・青木賢人さんの案内で実施しました。2007年3月の能登半島地震から10年が経過、改めて検証することが1つのテーマです。輪島市門前町赤神地区の海岸では、海藻を採取するための「藻場」が、あの地震(M6.9,最大震度6強)で、30cmほど隆起して使えなくなりました。今はようやく再建されている現場を確認しました。青木さんによれば、能登は大きな地震に見舞われないとの認識が広がっていたが、能登の丘陵地はこうした地震活動で形成されてきたもので、推定12~13万年かけて形成されたものとのことでした。2つめの視察地は富来町立富来小学校の放射線防護施設です。教室3個分くらいの小体育館状のスペースを増築、隣接の2教室も取り込んでの施設で、2016年3月に完成、総工費1億6千万余とのことです。放射線対策として窓には鉛入りのカーテン、施設に放射性物質が入り込まないよう、気圧を高める仕組みが設置されています。この施設は、収容人数150人とし、近隣の広域避難が困難な要介護者と付添人が3日間生活できることを想定しているとのことでした。国の事業とは言え、膨大な経費をかけねばならない原発とは何なのか、改めて考えさせられました。

  

 午後は講演会、県教組組合員・教育総研関係者40名が参加しました。まずは河北支部・宮谷早苗さんから、昨年度県教研レポートを報告頂きました。テーマは「いのち・環境を大切にする子を育てる」。4年生が地域の大人の力を借り、水田の水路に入り生き物調査をする体験や下水道処理施設見学の体験を通し、地域の自然環境とそこに生活する生物へのまなざしが変わってくることが報告されました。教育総研が提唱する地域の環境を知ることから始まる環境教育を実践されています。
 青木部会長の講演テーマは「能登半島の環境と防災~能登半島の地震と地すべり~」です。冒頭に地域の環境を理解することの意義に触れ、「環境教育のポジティブな面と防災教育のネガティブな面を一体的に理解することが大切」と指摘。能登半島の地形が比較的活発な隆起を繰り返してできていることが紹介されました。また能登半島地震のメカニズムが紹介され、活断層の上には建造物を作らせないとする法規制は日本では原発とダムしか対象としていない。(病院や学校、避難所となる公共施設は対象外)志賀原発は今、その活断層の存在をめぐって係争中だが、まさに原発立地場所が過去の地震による隆起地形の上にあり、近隣活断層に連動する断層が直下に存在するとの指摘がなされていることも紹介されました。環境教育部会では、今後、この公開講座を起点に、能登地区の学校防災計画を取り寄せ、検討を進めることとしています。

  

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