首相ブレーンの教科書が展示会に

     

   2018年度の研究部会がはじまりました。5月21日は1回教育政策部会、委嘱研究員のほとんどに参加いただきました。協議事項としてまず今年度の部会研究課題を確認し、その1項目目に取り上げた、中学校道徳教科書採択に向けた情報交流と質疑を行いました。県教委によれば、来月・6月15日から2週間の予定で、県内各地で展示会が開催されます。今回は8社が検定合格となり、分冊も含め30冊が展示されることになります。
 現時点では具体的な掲載内容は把握できませんが、少しずつ各社の特徴が報道されてきています。昨年度には「教育出版」の教科書教材に問題点が多く指摘され、子どもたちに手渡すべきではないとする議論がありましたが、結果的に加賀市が採択に踏み切りました。
 今回の展示会を前に報道されたのは、首相の政策ブレーンが設立した道徳専門の教科書会社・「日本教科書」です。この教科書、出典教材が文科省の「私たちの道徳」から最も多く採用するなど、全般的に日本会議系の教材を使っているとのこと。指導要領の規定に「国を愛する態度」があるが、この教科書、日本礼賛・日本の良さを過度に強調していると指摘されています。教科化されたことにより、担任には評価が求められています。その手立てと考えるのか、8社中5社が巻末などに、生徒が「自己評価」する欄を設けているとのことです。さて、生徒は「愛国心」など、どう自己評価するのか、そして担任はどう評価するのか。現場教員からの戸惑いの声が聞こえてきます。
 部会では、今回の展示会に向けて、膨大な教材を見るときの「視点」を部会長・半沢英一さんに寄稿していただき、研究部会で質疑を行いました。HPにも添付します。

            1805  (PDF)  中学校道徳教科書展示会での視点

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