チャイルドラインから見えること

 

 3月27日、第4回教育政策研究部会が開催されました。今回は研究の柱でもある、「子ども施策」に関わり、金沢で活動されている、「子ども夢フォーラム」(以下:夢フォーラム)代表・高木眞理子さんをお招きしました。夢フォーラムは主要な活動として、子ども専用電話「チャイルドライン」を実施しています。このとり組みはイギリスから世界に広がり、日本では1998年「世田谷チャイルドライン」に始まり、2000年5月に前年発足したNPO「子ども夢フォーラム」を母体にしたチャイルドライン石川が発足したとのことです。当時、全国14団体では初めてフリーダイヤルで実施し、第1回では各種団体の協力で、1000を越える電話を受けたそうです。現在は全国40都道府県、70団体すべてフリーダイヤルでつながり、2017年度は1日550件の着信を数えるそうです。これは子ども専用電話、子どもだけから話を聞くことに徹し、「相談」という対応はしないとのことです。
 電話から見えてくる子どもの状況について、高木さんは、どうせ自分なんて・・という「自尊感情」「自己肯定感」が低く、他と関われない傾向が強いと指摘されます。子どもからのサインとして、「死にたい」との言葉を発する子どもが増えている、その背景にはシングル家庭の増加があるとのことでした。周囲の大人はどう関われば良いのか、まずは子どもの存在を認めること、生きてみようという気持ちになるまでつきあうこと。地域でも見返りを求めない声かけで、一人ひとりが子どもを気にかける存在であると伝えることで、子どもは、人にはいろいろな気持ちと感情があることを知ると言われます。
 質疑の中で、学校での関わりをどう見ているかの問いに、高木さんは、先生と子どもの関係という枠組みを取り払い、一人ひとりと目と目を合わせてほしい、教室に入れないというサインがあれば、「教えてくれてありがとう」と言って受け止めてほしい。とにかく質問攻めにならず、待つことが大切。何でも学校任せになっている時代だが、先生が先生としてやれる仕組みを取り戻すべきだとされました。
 いじめや虐待が問題視され、それを道徳教育の強化や数値目標で対処しようとする国の施策にも話題が及びました。教育政策部会では今年度も県内自治体の奨学金制度や就学援助に関する子ども施策や図書館図書費、図書館司書等の調査を実施しており、最終まとめは年度内に行い、HPで公開していくことも確認し、最終の研究部会を終えました。

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