「闇の教育」から「光の教育」へ

   11月30日、教育総研が主催する「公正な教科書採択を求める市民集会」が白山市市民交流センターを会場に、開催しました。この集会、県内3市で、育鵬社教科書の採択がなされたことを契機に2016年度から開催を続けています。当初の3年計画が一段落し、今年度は形を変えて、教科書問題を演劇で表現する企画を進めてきました。
   第1部は「リーディング劇」、演目は「テキスト闇教育」。出演をお願いしたのは大阪を中心に活動する脚本家・くるみざわしんさん(光の領地)と、この演目で共演されている演出家・増田雄さん(モンゴルズシアターカンパニー)、そして6名の女性劇団員の皆さんです。ストーリーは歴史・公民・道徳の教科書会社に「教育復興会議」の幹部が乗り込んできて、戦争を美化するような資料や、日本国憲法を敵視し、基本的人権を制限する掲載を強制するというもので、投影された映像には育鵬社教科書に掲載されたものも使われました。また、道徳では集団や権威に従順であることを求めるものとして、小学校道徳教科書に掲載され人気教材とされる「星野君の二塁打」や形式にこだわる「おじぎの仕方」も採りあげられ、笑っているだけでは済まされない「意図」を的確に、迫真の表現で演じられました。

  
   第2部はトークセッション「満州の悲劇から現在の教科書問題を考える」です。冒頭に小林信介さん(金沢大学)から、「大陸侵略と開拓移民」との、問題提起をいただき、満州開拓移民はどうして行われたのか、石川県は全国でも上位の送出県であり、白山郷開拓団の悲劇も紹介しながら、教師が移民への大きな役割を果たしてきたと説明されました。パネラーとして登壇した「くるみざわ」さんは、祖父が長野県で村長として多くの開拓移民を送り出したことを明らかにされ、「闇教育」は従順を美徳とし、権力への従順を求める教育だ、権力側はどういうことを考え、どういう手口を使ってくるのか、「学び」が極めて大切になる。特に参加した現職教職員に対しては、同じ教材を使っても、先生が何を語るのかが大切であり、ぜひ「光の教育」をしてほしいとまとめられました。
 会場には現職教職員に県内で教科書問題にとり組む市民団体、退職教職員や勤労協からも参加者があり、130名を越えました。「育鵬社教科書の問題は聞いてはいたが、もう1度読んでみたい」「教育の怖さや大切さをつくづく感じた」「自分は間違っていないか、との思いを常に持っていないと教員は勤まらないと思った」「教科書一つで学ぶ子どもたちの心が教科書の中身になっていく、このことが改めて分かった」など、多くの意見が寄せられました。

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