文科省は２月４日、道徳を正式な教科とする学習指導要領の改定案を公表しました。小学校では2018年度、中学校では19年度に教科化するとのことであり、その際検定教科書が導入され、学習評価も課するとのことです。現在、学校現場には文科省から小学校に3種類の「わたしたちの道徳」中学校には1種類の「私たちの道徳」（以下、文科省版）が今年度から配布されました。18年度までは副読本の扱いとされますが、来年度にもこの文科省版を中心としたカリキュラム編成の強制が懸念されます。
いしかわ教育総研では、教育政策部会の中に検討チームを発足させ、文科省版で扱われている教材を細部にわたり分析してきました。すでに各方面で指摘される「国や郷土を愛する態度」や「法やきまりを守って」など、その教材には明確な意図を読み取ることができます。このブックレットでは授業で取り扱う際のヒントになれば、との視点で「総論」と「授業案」に分けて、研究員が問題点の指摘を行っています。来年度当初には県内全分会へ配布（小学校4部、中学校3部）しますが、個人で購読を希望される場合は1冊200円でお渡しする予定です。写真は石川多加子・部会長。
ブックレットの内容は、研究部会「教育政策」サイトを参照ください。
